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岡野光喜会長ファミリー企業へスルガ銀行500億円融資 10数億円の資金流用疑惑

以下記事転載http://polestar.0510.main.jp/?cid=32738

「沈黙を続ける岡野光喜スルガ銀行前会長を特捜部が手掛ける意味と意義」<事件>

ベルナール・ビュッフェ美術館
(☚wikipedia)


 「スルガ銀行創業家にして、社長、会長として30年以上も経営トップだった岡野光喜前会長の沈黙が続いている。

 「スルガ銀行」が融資していたシェアハウス業者の連続破たん以降、報道が相次ぎ、金融庁が調査に乗り出すなど社会問題化しているが、これまで釈明に務めてきたのは、米山明弘前社長であり、第三者委員会の調査報告書が発表された9月7日以降は、有国三知男新社長がメディアに対応している。

 シェアハウスかぼちゃの馬車を破たんさせた責任は運営会社のスマートデイズにあるが、その商法は「スルガ銀行」の融資なくしては成り立たないもので、第三者委員会はスルガ銀行の組織的不正」と断定した。

 そして、同行を個人ローン中心の不動産に特化した地銀に育て上げたのは岡野氏であり、組織的な罪を問われるなら、その責任を着せられるのは岡野氏である。

 「スルガ銀行」は岡野家の銀行であり、今も岡野グループで発行済み株式の約15%保有している。

 岡野氏は、銀行経営者というだけでなく、ベルナール・ビュフェ美術館、井上靖文学館の理事長で、静岡県サッカー協会代表理事で「スルガ銀行チャンピオンシップ」という冠大会を主催する。

 静岡県内の政官界に人脈を築いているのはもちろん、慶応OBとして慶応義塾評議員を務め、福田康夫元首相など中央の政官界にも足場を築いている。

 本店は沼津市だが、岡野氏は東京に居を定めて、東京支店で陣頭指揮を取ってきた。

 地位と名誉を確立、報酬も「スルガ銀行」の好業績を映して、メガバンクトップを上回る2億円近くを受け取っており、配当その他を加えると、日本屈指の富裕層のひとりである。

 名門に生まれ、全てを手にした成功者が、家業からの撤退を余儀なくされ、収入も失った。失意のまま、言葉を発せず、表舞台を去ろうとしているのは、第三者委員会が認定した善管注意義務違反によって、民事上の経営者責任を問われ、株主代表訴訟の被告にされかねないからだ。

 会見に出ず、謝罪のコメントも発表しないのは、不用意な言葉を残したくないためだが、岡野氏は民事だけでなく、今後、刑事責任も追及される可能性が高い。

 岡野ファミリー企業には、大株主として名を連ねる「エスジー・インベストメント」、「エスジー・アセット」などの他に10数社の企業群があり、いずれも親族が代表を務めるが、「スルガ銀行」はそこに500億円内外の資金を投じているは、ほとんどがお手盛り融資」であり、金融庁は厳しく調査している。

 また、そのほか岡野氏には10数億円の資金流用疑惑があり、そうした疑惑については、検察への告発となって東京地検特捜部の捜査となる。

 「スルガ銀行」は、地域社会への社会貢献として、長泉町東野にクレマチスの丘」と名付け、ベルナール・ビュフェ美術館」、「井上靖文学館」、銀行施設を保存する「スルガ銀行キャンパスカレッジ」などを設置している。

 「クレマチスの丘」は「スルガ平」という高級分譲地に連結、そこを開発・分譲しているのは「エスジー・アセット」である。

 一区画が数百坪という高級住宅地を、岡野ファミリー企業と銀行が一体となって開発推進する姿は、健全性の面からは疑わしい。

 「スルガ銀行」は、森信親前金融庁長官が、「地銀の成功例」として推奨してきた銀行だが、その優良行のどこに躓きがあったのか。

 特捜部が手掛ければ、スルガ銀行腐食の原因に行き着くはずだし、そこにこそ事件化の意味と意義がある。

 東海道に香るのは「茶の香り」ならぬ「強欲臭」――「岡野家の所有物」として銀行を私物化してきた歴史を、沈黙のまま逃げ切ることは断じて許されない。【戌】